就労移行支援事務所を決めるときに役立つ質問集

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就労移行支援事務所を検討するときは、事務所で質問しましょう!

 就労移行支援について、Twitter上では劣悪な事業所に当たったなどネガティブなツイートをよく目にします。
 私は妊娠をきっかけに就労移行支援を中退した身なのであまり大きなことは言えませんが、それでも10ヶ所ほど回って見極めて通所を始めたので、その中で質問して良かった内容について解説します。

Q1 就職までの通所期間は平均してどれくらい&最短でどのくらいですか?


 この質問は、その就労移行支援事務所の性格が分かりやすく、また、自分の目的とその事業所の方針とのミスマッチを防ぐために重要な質問です。例えば、自分の目的が「就労移行支援に通う間は収入もないので、早く就職したい」なのか、「ブランクが空いてしまったので少しずつ慣らしていきたい」なのかで、どういう事務所が良いのかが変わります。一方で、事務所側から、「季節で体調を崩す発達障害の方は多いので、1年は最低でも通っていただくようにしています。」など、考え方は違ったものの合理的な理由があって、急ぎすぎを諌められ、好感が持てたケースもありました。

Q2 身体・知的・精神の障害の比率を(ざっくりで良いので)教えてください


 自分にあったプログラムが受けられるのかという点から質問しています。というのも、就労移行支援事務所は通所している方に合わせてプログラムを組んでいるからです。
 例えば、知的障害者が多いところでは就労に向けた単純作業の反復練習や漢字の書き取り、計算がプログラムの多くを占めるという話の所もありました。
 また、発達障害の方を中心としたところでは、実践さながらで、事務所内に小さな会社を運営しているようなところもありました。
 私自身は発達障害ですのでソーシャルスキルトレーニング(SST)などは有効に感じますが、実践さながらビシバシ議論しているところはヘヴィに感じました。
 このように、障害の比率如何で事務所の活動内容も変わると思いますので、これを確認することは大切かと思います。
 蛇足ですが、都心では精神疾患や発達障害を専門で受け入れる事務所も多くありますが、地方ですと知的障害の方が大半の事務所も多いように感じました。
 利用者のプライバシーに関わる質問ですので、あくまで「差し支えない範囲で、ざっくりと教えてください」と尋ねると答えを貰いやすいです。

Q3 体験は受け付けていますか?


 スタッフに話を聞くだけでは分からないことも多いと思いますので、1日体験などの体験をしてみることをオススメします。
 基本的には、どの事務所も受け付けていると思いますが、事務所によっては3回の体験後に正式入所などと取り決めているところもあるようです。
 一方で、「まだ受講者が少なくて、体験するにもちょっと難しいです。」などと、事務所の実態が分かることもあります。

Q4 毎日通えますか?

 平日は毎日通えることが当たり前だと思っていたのですが、

    嫁「事業所に通所している人数は多いのですが、場所とスタッフの人数の関係で、通える日を抽選にしています。
     今通っている人を優先しているため、はじめは週1日、通うようにしてもらっています。」

と聞いてびっくりした事業所もありました。
 通所は開始から2年間と決められているのに、週1しか通えない事務所と週5通える事務所では大違いです。
 というわけで、何事も当たり前と思わず、確認した方が良いと思います。

Q5 どれくらいの期間で通所を始められますか?

 人気の就労移行支援事務所は半年待ちなどがザラにあります。また、就労移行支援に通うための受給者証には、取得のタイミングや有効期間もあるので、どういったタイミングで申請をすべきなのかなどの問題も関係します。
 上に書いた「平均通所期間」ともあわせ、自分の目的に合ったスケジュールを組める事務所を選ぶことも大事かと思います。

しっかり決めたい就労移行支援事務所


 就労移行支援事務所は、就職が決まるまで最長2年間(延長を含めると3年間)通う場所ですので、できるだけ自分に合った就労移行支援事務所に行きたいところです。
 まずは、自分の通える範囲にある就労移行支援事務所をピックアップし、事前にアポを取った上で、就労移行支援事務所選びをすると良いと思います。

 この記事が、就労移行支援事務所を選ぶのにお役に立てたら嬉しいです。

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