ガチャの前に考えたい!精神科のタイプとそのメリット・デメリットと転院の方法
この記事を書くキッカケは、とある知人の事を思い出したからです。
その方は、申請すれば多分障害者手帳が取れたと思われる方でしたが、精神科ガチャを繰り返していて、申請が非常に難しくなっていた方でした。
今、通っている精神科の先生が合わないなどで、転院を考えている方がいらっしゃいましたら、参考になれば嬉しいです。
精神科とは相性が大事
精神科ガチャと言われるくらい、精神科と、精神科の先生とは相性があり、精神科と合わないことで転院を繰り返すことはあります。
かく言う私も引越し&妊娠で昨年精神科を転院しましたが、以前通ったクリニックとの違いになかなか慣れませんでしたし(今も慣れたかは微妙)、更に言うと前の精神科でも担当医を替えて頂きました。
そうした経験から、精神科との相性を考えていきます。
精神科のタイプ
早速、精神科の先生との相性を考えて行きたいと思いますが、精神科に通う目的によって、精神科そのものとの相性が変わって来ると思いますので、まずは、精神科のタイプから分析していきたいと思います。
タイプ1.医師・カウンセリングの完全分業制
最初に通ったクリニックがこの形で、しかもカウンセリングは自費診療の所でした。医師には適切な量の薬を出したり診断書を書いてもらい、カウンセリングで現実に困っていることの改善を図る、などと、割り切って受診していました。
メリット
- それぞれの専門領域で対処してくれ、また、目的がはっきりしていたため、非常に良かったです。
- カウンセリングはどの医院も時間がかかりますが、医師の数よりもカウンセラーを多く配置しているところもあり、親身に対応してくれる印象でした。
- 医師やカウンセリングが合わない場合は、どちらかの先生にこっそり相談して対応してもらうことも可能だと思います。
デメリット
- 診察とカウンセリングが別のため、費用が高めだと感じました。
- また、カウンセラーとの相性が問題になりやすいかと思います。
- 医師とカウンセラーで話が通じていないことがあり、混乱することもありました。
タイプ2.医師の診療とグループワーク&セミナー
認知行動療法など、グループワークを取り入れているクリニックです。
メリット
- 保険診療で投薬以外の診療が受けられることはメリットと言えると思います。
- グループワークに出ると、同じような境遇の人の話を聞くことができ、医者の話よりも活かしやすい(実践的な)ことが多いように感じました。
- グループワークは比較的安価(週1回2~3時間で1千円/回程度)に受けられるのもメリットです。
デメリット
- グループワークを取り入れることができる、比較的大きな診療所でないとやっていないようです。
- 認知行動療法などを含め、グループワークで取り上げるような手法については関連書籍も多く出ており、自分で学べてしまう人などにとってはあまりメリットはないかも知れません。
タイプ3.医師の診療(兼医師のカウンセリング)
私自身、今利用しているのがこの形態です。稀に、グループワークを取り入れることもあるようです。
メリット
- 多くのクリニックが取り入れている方法で、どこでも受けられると思います。
- 同じ先生が診察とカウンセリングも行うため、非常にシンプルです。
デメリット
- 相手が一人のため、相性の悪い医師に当たると最悪です。
- どうしても時間がかかると思います。
- カウンセリングは実質おまけのため、親身な相談は難しいかも知れません。
精神科が合わない場合の対処法
上記のタイプを踏まえ、
- 人(担当医やカウンセラー)が合わない場合
- タイプが合わない場合
の2つに分けて対処法を考えてみました。
1.人(担当医やカウンセラー)が合わない場合
通院する曜日を変えるなどして、担当医を替えて頂くのが良いと思います。以前の精神科で担当医を替えた際には、カウンセラーに相談して担当医変更をしました。
2.タイプが合わない場合
転院することになる、または同じ病院の中でタイプを変えるかのどちらかになると思います。
例えば、診察とカウンセリングの担当が別々のタイプ(上記1)を、診察とカウンセリングが一緒のタイプ(上記3)には変更しやすいです。カウンセラーやグループワークの予約を取らないなどで対応できるためです。
逆に、カウンセラーがおらず、医師がカウンセリングも兼ねているクリニックのタイプが合わない場合には転院する以外は厳しいかと思いますが、その際にはどのような治療を受けられるのか、転院先を考える必要が発生します。その際は、今回の記事を参考にしていただければと思います。
転院は極力少なく!精神科と上手に付き合いましょう!
精神科と合わないときは、転院したい!と思うかも知れませんが、ちょっと待ってください。
院内で担当を変更すれば、カルテやWAISの結果などが共有出来るし、手帳などを取得する際の通院記録も取りやすいので、担当の変更で済むならその方が良いです。
転院を繰り返すと、手帳など取得の際に証明するのが手間になりますので、転院は極力少ない方が良いかと思います。
転院する際は評判も大切ですが、率直なところ、医師との相性次第、と思いますので、どんな医療行為を受けられるのか、と言ったタイプで選ぶことをお勧めします。
精神科に通う目的が決まっているなら、関係機関に相談する方法もあり
もう1つ、付け足すと、
-
「手帳を取りたい。」
「薬だけもらえればよい。」
「就労移行支援に手助けをして欲しい。」
などのように、ある程度目的が決まっているのであれば、その目的にあった精神科を探すのが良いと思います。

と言う場合は、関係の機関に相談してしまうのが一番だと思います。
役所の福祉課や就労移行支援事務所などに話をすると、その地域で評判の良い精神科を紹介してくれる、かも知れません。
私の場合は、就労移行支援事務所がとても役に立ちました。
役所は公平性の観点からハッキリした事は答えてくれないかも知れませんが、過去にトラブルがあったような医療機関についてはこっそり教えてくれるようなこともあります。
精神科は選べる!納得して通いましょう
とりとめのない話をいろいろ書きましたが、精神科は選べる!と思います。
頑張って選ぶことで、そのあとの診療、カウンセリングにも納得感が出れば、効果も高まると思います。
骨の折れることかも知れませんが、自分の希望する精神科を選ぶことは大事だと思います。
何かの参考になれば幸いです。
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