「インバスケット思考」は発達障害や新米ママの救いになるのか
こんばんは、宇多ママです。
今回は、就労移行支援のプログラムなどにも用いられているインバスケット思考についてご紹介したいと思います。
インバスケット思考とは
インバスケットについては、(株)インバスケット研究所が関連商標等をお持ちですので、そちらを参照いただきたいと思いますが、インバスケット思考について簡単に言うと、
- 制限された時間の中で、主人公の立場になりきり、主人公に降りかかる複数の問題を、的確かつ迅速に、精度高く処理を行うためのシミュレーションゲーム
と説明されています。
インバスケット思考を学びたいと思った理由
インバスケット思考を知ったのは、某就労移行支援の1日体験で、インバスケット思考を扱った回に当たったことがきっかけでした。
私自身、マルチタスクが苦手、優先順位をつけるのが苦手なので、何をどうして良いのか相当悩みながら課題に取り組んだので記憶に残っています。
就労移行支援のプログラムは、体験や契約後もいくつか経験しましたが、その中でも、インバスケット思考のプログラムは、最も難易度が高く感じられました。
その後、妊娠が分かり、就労移行支援事務所は対処したのですが、子育ての情報を仕入れていく中で、育児の大変さの中の無視できない部分を、赤ちゃんによる中断や並行処理が占めていることを知りました。
そして、アスペルガーの私の特性として、中断やマルチタスクは非常に苦手だったため、妊娠期間を利用して訓練をしようと思い、インバスケット思考に関する本を買いました。
また、実際には経験しないであろう、今までの仕事とは畑違いのケースだったので客観的に判断出来て、訓練としては良いものだと思います。
インバスケット思考で役に立つこと
ここで、具体的なインバスケット思考の例を挙げて説明と思ったのですが、説明が非常に難しいので・・・
そこで、どんなことに役に立つのかを挙げてみます。
役に立つことその1.相手の立場になって考えられるようになる
インバスケット思考は、特定の人物の立場になって状況判断を求められるゲームですので、そういったことを繰り返し行う中で、発達障害の方の多くが苦手とする、相手の立場になって物事を考える訓練になると思います。
役に立つことその2.状況判断ができるようになる
主婦業は結構同時多発的にいろんな物事に対処しなきゃいけないことが多くあります。
例えば、子供が急に熱を出したとか、夕食の支度をしなきゃいけないとか、ママさん同士の付き合いとか・・・
こういった同時多発的な問題に対して、的確な状況判断をすることが出来るようになると思います。
状況判断が苦手な発達障害の方や、主婦業をする人にも、オススメです。
役に立つことその3.時間の使い方が上手になる
インバスケット思考では、限られた時間の中で、(すべては満足には解決できないほどの)数多くの問題を処理するように求められます。
子育てもそうだと思います。しなきゃいけないことやしたいことは山ほどあるのに、解決していってもどんどん次の問題が出てきて、キリがありません。
インバスケット思考を学ぶことで、優先順位をつけて、できることはやり、できないことはやらないと言ったことができるようになると思います。
私もまだまだ勉強中
いろいろ書いてきましたが、私もまだ出来ていないことも多く、山積みの問題を前にして、パニックを起こすことも多々あります。ですが、こんな思考トレーニングがあるということ、実際に訓練として1冊こなして解答と読み比べてみて、判断する際の着眼点を知れたことは良かったと思っています。
就労移行支援でも使われているように、マルチタスクが苦手な発達障害の人に勧められる思考トレーニングなのだと思いますので、ぜひ一度お試しください。
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