一斉休校で出来る家庭学習ステップ4~東大文学部OGの視点
全国の学校が一斉休校です。そして今日は東大合格発表。勉強ができる子どもたちが一番注目される日です。そんな中で、新学期からの成績を上げるべく、時間があるなら何か勉強をして欲しいとか、そんな望みを持ってる親御さん、多そうだなぁと思います。
前回までは、家庭学習として遊びながら勉強の基礎力を付けることを念頭に書いてきました。
→前回はこちら
今回は、売れているという復習ドリル含め、問題集を使った復習方法について解説していきます。
お子さんに、「こんな勉強法もあるよ」と教えてあげていただけたらと思います。
復習のススメ
予習も大切ですが、私が薦めるのは復習です。
というのも、自習をするなら、予習より復習の方が効率的かつ優先度が高いからです。
新しいこと学習することには、以下のような特徴があります。
- 新しいことを独学で理解するのは時間が必要になる。
- 自習しなくても学校で時間を取ってくれる。
- 能力に関わらず、全員が同じスタートラインで勉強できる。
対して復習は、
- 忘れている、分からなかったところだけインプットし直せば良いので予習よりも短時間で済む。
- 自分で時間を取らない限り、学校では機会を取ってくれない。
- 学年が上がると内容が積み上げになり、付いていけなくなる。(学力に差があるほど顕著)
などの特徴があります。これらのことから、予習よりも復習を優先しましょう。
問題集での復習の仕方
問題集を使った学習の仕方は、以下のような3つのステップでするのがオススメです。
内容まとめページを上手に活用する
多くの問題集にある内容のまとめページは、要点をしっかり抑えたとても内容の濃いページです。
教科書よりも効率的に勉強できますが、この内容を見て理解できないようなら、教科書に戻って勉強しなおすことをオススメします。
タイムアタックで問題を解く
タイマーをかけてタイムアタックで短期集中で問題を解くことをオススメします。例えば、5分のタイマーをかけて1ページ終わらせるなどとルール付け、これを5セット約30分やる、などとするのはどうでしょう。
決められた時間、脳をフル稼働させると、記憶の定着に効果的です。
また、課題はなるべく早く終わらせて、あとはゲームなりマンガなりSNSなり、好きなことをする時間に当てましょう。
勉強はダラダラやるとどんどん面倒なことに思えますので、短時間で終えて、すぐにご褒美(好きなこと)タイムに繋がるようにしましょう。勉強を始めるハードルが下がります。
これは、ポモドーロテクニックの応用とも言えます。自分の特性に合った最小時間単位を繰り返すことで、効率の良い学習を目指してください。
→ ポモドーロテクニックについて(外部リンク)
出来なかった問題と答えを確認して覚える
タイムアタックでできなかった問題と答えを集中して覚えるようにしましょう。復習の復習は、さらに密度が濃く、効果的な学習になります。
また、目安として、7割未満の正答率なら上の、内容まとめページの学習まで戻って学習し直した方が効率的です。
暗記科目に復習ドリルの効果的な利用を!
上記は特に暗記科目(理科、社会)や暗記分野(漢字、英単語)に効果的です。暗記は知っているか知らないかだけなので、考えることに時間を使わず覚えることに注力すれば良いためです。
まずはスピーディーに進む科目から勉強していきましょう。
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