一斉休校で出来る家庭学習ステップ3~東大文学部OGの視点

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 全国の学校が一斉休校。
 そんな中で、新学期からの成績を上げるべく、時間があるなら何か勉強をして欲しいとか、そんな望みを持ってる親御さん、多そうだなぁと思います。

 今回は、前回に引き続き、ボードゲームで出来る基礎力強化を、1人の東大文学部OGとして、考えていきます。
 →前回はこちら

ボードゲームで苦手対策(後編)


 前回からボードゲームで知育のススメをしていますが、ボードゲームを子育てに活かす「#ボ育て」もあり、東大生がボードゲームを息抜きにしていたり、学校や塾でもボードゲームを活用していたりと、案外勉強面にも影響してきます。詳しくは前回の記事をご覧ください。
 →前回はこちら

 今回は

  • 記憶力
  • 集中力(短期)
  • 語彙(ごい)力
  • 注意力
  • 判断力
  • 計算力&集中力(長期)

のうち、後半の注意力、判断力、計算力+αが鍛えられるボードゲームをご紹介します。全てまとめてと言わず、苦手なジャンルだけ購入されるのもおすすめです。

クアルト(注意力)

 今回最初に紹介するのは、注意力を鍛えるゲームです。
 注意力が無いとケアレスミスが増えて、

    女性しくしく「分かっているのに結果が出ない。点数が上がらない。」

というケースが増えます。分かっているのにテストの点に結びつかないのはヤル気を奪いますので(ADHD傾向もある私自身の体験談です。)、ケアレスミスもバカに出来ません。
 クアルトは、駒の色、形、高さ、穴の有無の4つのうち、どれか一つだけ共通したものを1列に並べる4目並べです。また、特徴として相手が置く駒は自分が選ぶため、負ける原因は自分のミス(不注意)です。注意力を鍛えるのにもってこいです。

 (宇多パパ追記)ちなみにこれ、木製です。肌触りもとてもよく、おしゃれな感じがします。
1ゲーム早ければ1分とかで終わるので、夫婦でちょっとした時間に気分転換に遊ぶのにもちょうどいいです。

Dr.エウレカ(判断力)


 ここで言う判断力は、いくつもの手順を取る内容で、どんな風に解いていくと出来るか判断する能力です。プログラミング的思考やアルゴリズムとも呼ばれます。
 Dr.エウレカは、試験管の中のボールを(直接手で触る事なく)お題の通りに試験管の中に並べるゲームです。どういう手順で動かせば正解出来るかを判断する力がつきます。
 発達障害に起因するのか、私はこれが欠落しています(この欠陥を補うためにパターン記憶を使ったのですが、それはまた別の機会にご紹介します)。ですので、判断力があるに越したことは無いと、実感を持って断言出来ます(苦手なため紹介するのをやめようとしていたら、旦那に見抜かれました)。
 参考記事はこちら → 発達障害嫁がプログラマーに向いてなかった話

 (宇多パパ追記)カラフルなボールを目で見て、操作するたびにカラカラという音を耳で聞き、実際に手を使って作業し、さらに頭を使って判断力を鍛えていく、五感をたっぷり使うゲームです。
 どんな子供でも、もちろん大人でも、楽しく遊べます。オススメです!

街コロ(計算力+集中力(長期))

 最後に紹介するのは計算力と集中力です。
 計算力ですが、文章題を解くタイプの力です。よく聞くのが、

    女性質問「うちの子、単なる計算問題は出来るけど、文章題が苦手なんです」

です。まずは式を組み立てる力を鍛える必要があります。
 また、これは集中力も鍛えることができます。前回集中力を鍛えるゲームとしてご紹介したドブルとは違い、長時間集中するタイプの集中力です。授業では50分なり45分なり、聞き続ける必要がありますが、このゲームはこれまでに紹介したゲームの中で最も1ゲームの時間が長く、1時間弱ほどかかりますので、ちょうど授業1コマくらいの集中力の持続が鍛えられるかと思います。
 街コロはサイコロを振り、お店を作ってお金を稼ぎ、自分の街を発展させるゲームです。
どんなお店を作ると得か、いくら支払うのかなど、計算をしながら街づくりをしていきます。街が発展していくと、掛け算も必要になるため、暗算をするには大人でも侮れない計算力が問われます。

(宇多パパ追記)サイコロを振って街を発展させていくという、身近な題材がゲームになっているため、

    女の子「私、お花屋さん作る!」

    男の子「喫茶店のご利用ありがとうございます!6円ください!」

などと、小さなお子さんでも違和感なくゲームの世界に入ることができます。
 また、基本セットで物足りなくなったら、シンプルにゲームが深くなる要素の「街コロプラス」とゲームのルールが複雑になる「街コロシャープ」があるのも魅力です。

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就労移行支援で実感した基礎力の重要性

 ボードゲームで能力を鍛えることについて、妊娠前に就労移行支援(障害者自立支援法に基づき、障害者がもっと働ける社会になることを目的とした事業→Wikipediaより)に通っていた時に考えさせられる実体験をしたため、前回と今回で書きました。
 就労移行支援事務所(そこは発達障害専門の就労移行支援事務所でした)での昼休み、ご飯が終わって、私は就労移行支援のメンバーとドブル(前回紹介)をやったことがあります。

    女性質問「その日の午後のプログラム、メンバー達が凄く集中していた」

と、移行支援のスタッフさんから感謝されました。
 大人でも、障害者でも、楽しみながら能力は上げられるんだと気付いた瞬間でした。

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勉強力の前に、まずは基礎力から!

 いろいろご紹介してきましたが、気になったものはありましたでしょうか?いきなりこれら全部の能力を鍛えようとは思わず、まずは必要な基礎力を鍛えるのが良いかと思います。

 勉強力を鍛える前に、まずは基礎力から鍛えてみませんか?


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