発達障害者の料理は、段取りを減らす工夫で楽になる!

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 宇多ママです。

 発達障害と料理の段取りについて、以前ブログにしましたが、その解決策について、何となくモヤモヤしていました。

 それから、いろいろ考えているうちに、少し分かったことがありましたので、紹介したいと思います。

発達障害の方向けの料理教室で、詳細な工程表を作成している論文がありました


「他の発達障害の人はどんな工夫をしているのか」と、調べたところ、広範性発達障害の人向けの料理教室においての論文が見つかりました。

 この論文の著者は、発達障害の方を対象に料理教室を開催し、発達障害の方でも料理が出来るように料理の工程表を作成していました。

 その工程表は、私が先日の記事でご紹介したような手法を多く用いていることに共感しました(私の場合、写真がないなどの違いはあります)。

「頑張れば出来る」ことと「普通に出来る」こと

 ただ、考察には

    「参加者の多くが家では教室で作成した料理を作っていなかった。」

と書いてありました。
 私には腑に落ちるものがあったというか・・・理由も分かる気がしました。
 「頑張れば出来る」ことと「普通に出来る」ことには大きな差があり、料理教室で作っていた料理は前者だからです。
 前者の「頑張れば出来る」では継続することはしんどいので、後者「普通に出来る」ようにしたいところです。
 そのため、今回は以前のブログよりも更にハードルを下げた料理の工夫を考えたいと思います。

料理の段取りを減らす工夫

 いきなり、前回の記事の趣旨を全否定するようで恐縮ですが、そもそも、料理に段取りが必要なのでしょうか?必要だとして、どの程度まで必要でしょうか?
 料理の内容を決めること、切って加熱して味付けをすること・・・
 それらを極限まで減らしておくということ自体が解決につながるのではないかと考えました。
 段取りを考えて実行するのではなく、段取りそのものを削減するのです。

実際の献立で考えてみます

 今回は簡単に

  • 豚もやし炒め
  • ご飯
  • 味噌汁

くらいのレシピを例とします。

肉を買うときはカット肉がオススメ


 肉を買うときは、カット肉がオススメです。包丁を洗う手間が省けます。
 豚小間、唐揚げ用の鶏もも肉など。楽チンです。

肉は下味冷凍する


 肉を買ってきた際に、1回分ずつ小分けにして、味をつけて冷凍しておきます。
 和風であれば、醤油、酒、砂糖、あればチューブ生姜でも加えておくと生姜焼き風になって美味しいです。
 洋風ならケチャップ、ウスターソース。
 その他のバリエーションもありますが、割愛します。
 下味といいつつ、しっかり味付けしておくことで、味付けする時間を短縮しておきます。

(宇多パパ注:
 数日分まとめて処理するのは、発達障害の特性上、あまりオススメできません。
 これまでに何度か、長期間コールドスリープされた食材たちを捨ててきました(泣)。
 無理せず、その日の分のお肉を下味つけて冷蔵庫に入れておけば十分かと思います。)

自動で出来るけど時間がかかることは初めにやっておく


 ここから、実際の料理スタートですが、その前にやりたいことがあります。

 ご飯を炊く作業は炊飯器がやってくれますので、炊飯器に任せますが、時間はかかりますので、早めにやっておいた方が良いです。
 また、たいてい保温機能が付いているので早く炊けても冷める心配はありません。
 そのため、最初に炊飯から始めることをルーティーンにして構いません。

 私は、料理をしようと思う直前にご飯を炊くのを忘れていたことに気付き、パニックになったことが幾度となくありますので、念のため。

味噌汁・スープは「手作りインスタント」


 わざわざ手作りにしなくても市販のインスタント商品でも結構ですが、手作りが必要な場合には、手作りで「お湯を注げば完成」というレシピを覚えると便利です。メインが完成してから、お湯を注ぐだけの即席スープを作るのであれば、段取りを意識しなくても完成します。

味噌玉レシピ

 簡単なレシピの例を紹介しますと、味噌玉です。

    味噌玉の基本

  • 味噌大さじ1
  • ワカメ1つまみ(親指、人差し指、中指)
  • 鰹節少々(こちらは指2本)

 上記を混ぜて丸めておき、使う時に汁椀に入れます。あとはお湯を注ぐだけです。
 他にも塩麹を使った即席スープレシピもありますが、今回は割愛します。

下味をつけた肉でメイン料理

 野菜はもやしやカット野菜など、包丁を使わずに調理出来る野菜を購入しておきましょう。
 ここまでできていれば、あとは肉を解凍して野菜と一緒にフライパンに入れて炒めるだけです。

工程と洗い物を減らす

 料理はこれで終了ですが、もう1つ、大きなポイントがあります。
 今回ご紹介した調理法ですと、包丁も使わず、汁物も鍋が不要ですので、そもそもの工程が大幅に減り、洗い物も少ないです。

段取り力は工夫でカバー

 段取り力をあまり必要としないように、下味冷凍(追加で味付け不要レベルで味付け)と手作りインスタントスープを活用するといった工夫でカバーすること、というのもポイントになるかと思いました。


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