「9月入学?早生まれ?」~タラレバで不安になるアスペ嫁の心理
アスペルガーは不安が強いと言いますが、最近、不安を実感する例があったので、ご紹介したいと思います。
新型コロナウイルスの影響で、4月入学制から9月入学制への変更が検討されている
今年の2月くらいから猛威を振るいだした新型コロナウイルスですが、これを受けた緊急事態宣言は5月いっぱいまで延長されることになりました。
そんな中、世間的に検討されているのが、今年から9月入学制を導入する、です。
確かに、仮に6月から学校が再開されるにしても、2か月は相当な期間だと思いますし、それは致し方ないと思うのですが。
そこで、嫁が急に不安を感じ出しました。
7月生まれの娘氏は、9月入学制になると早生まれになる
不安のもっぱらの理由は、9月入学制になると、昨年7月に生まれた娘氏が早生まれになること、です。
そんなことがTwitterなどでも話題になり始め、アスペ嫁は精神的にも不安定になってきましたので、その理由を聞いてみることにしました。
娘氏が早生まれになると言って不安になるアスペ嫁
娘氏が早生まれになることがどうしてそんなにアスペ嫁を不安にさせるのか、話を聞いてみると次のようなことが理由のようでした。
不安理由1:パパが娘氏を東大に入れようって言った
これは文字通りなのですが、

という話の中で、

と、軽く答えましたが、これがそもそもプレッシャーに感じていたことがあり、すべての始まりだったようです。
不安理由2:早生まれは学業やスポーツに大きな影響を及ぼす
次に嫁が不安材料としてあげたのは、同じ学年で実年齢が異なるときに生じる効果(相対年齢効果)に関するいくつかの論文です。
例えば、スポーツについては、早生まれはマイナースポーツ選手が多いとのこと。これは、学年でスポーツをやる過程で、どうしても比較的成長の早い(早生まれでない)子がメジャースポーツで頭角を現し、その結果、早生まれの子はマイナースポーツをするのではないか、という仮定ができます。
海外では早生まれなどに対して考慮されることもあり、日本でも近いうちに、そういったことがアタリマエの世の中になるかも知れません、ね。
学業でも、早生まれによる差はあるという論文が出されています。
娘氏が早生まれになることで、相対年齢効果の影響を受けるのではないか、と感じているわけです。
不安理由3:東大に入れるなら万全な環境にしなくちゃいけないと思う

というアスペ嫁は、次に、妊娠中に読んでいた『「東大に入る子」は5歳で決まる “根拠ある自信”を育てる幼児教育』(小学館:和田秀樹 著)という書籍を挙げました。
帯にもでかでかと「どうして東大生に早生まれは少ないのか」と明記されていて、そのことを嫁は鮮明に覚えていたそうです。
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と、慌てて再読しています。
娘氏が早生まれになるかもといって不安になる必要がないというパパ
上記のように、娘氏が早生まれになる!と、不安に思うアスペ嫁を、私は冷めた目で見ているところです。
冷静な理由1:タラレバで不安になる必要はない
そもそも、まだ決定でもないことに対して、強い不安を覚える理由が、私にはまったく分かりません。
私は「悲観的に準備し、楽観的に対応する。」を信条としているところはありますが、未決定の事項について不安になるのは、全くの無駄と思ってしまいます。
冷静な理由2:東大に入れようって言うのはノリで言っただけ
アスペ嫁は、

と言いますが、軽いノリで言っただけで、何かを負わせるつもりはなく、娘氏は娘氏の望む進学をすればいいので、東大にこだわっているつもりはないのですが・・・
冷静な理由3:早生まれがどうこうというのは確率論でしかない
最後に、確かに、学業やスポーツにおいて、早生まれであることは統計的に影響がある(相対年齢効果はある)ようですが、あくまでも確率論であって、娘氏個人に強い影響を及ぼすものではないのではないか、と感じています。
少なくてもそのことで、母親であるアスペ嫁が強い不安を感じる必要があるのか、ということは、とても疑問です。
未確定な未来に対して強い不安を覚えるのはアスペルガーの特徴か?
今回、アスペ嫁から、そんな不安があるという話しを聞いて、アスペ嫁も話が出来て、少し、不安が解消されたようです。
今回の不安のもともとの原因は、私の安易な発言が原因だったのかも知れませんが、それにしても、タラレバで不安になることが多いと、不安を解消しようにもタラレバにタラレバが重なり、議論のしようもない、というのが、率直な感想です。
そもそも、子育ては見通しが立たないことの連続で、アスペルガーは見通しが立たないことが苦手なわけで、アスペルガーと子育ては相性が悪いのでしょうか。
そんな不安を感じる今日この頃、でした。
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